塀・フェンス・垣根
プライバシーの保護や防犯を目的として設置される塀・フェンス・垣根などの「囲い」は、外からよく見えるため、存在感の強い設備です。千葉の業者紹介サービス「ちいき新聞の外構・エクステリア」は、「囲い」の施行業者を紹介させていただいております( 業者の紹介について)。ここでは、囲いとは何か、種類や目的、工事費用相場、工事のポイントを紹介します。
囲いとは?その目的・狙いは?
囲いとは敷地と道路や隣地との境界に設けられる設備です。土・瓦・板・竹・レンガ・タイル・石・コンクリート・金属・植物など多様な素材を用いて囲いは設置されます。囲いを設置することで、室内等が外部から見えないようになる=目隠し効果が発揮され、プライバシー保護に役立ちます。また、防犯のための障壁としても役立ちます。境界を明らかにすることで不要ないざこざが近隣周辺で発生することを避けることにも役立つでしょう。
デザイン性重視の囲いが増加
かつては家の周りからの目隠しを目的にした高い囲いが主流でした。今日では、新築の住宅を中心に、オープンスタイルが人気になったことで、多様な素材を組み合わせて設けられる低めの囲いが好まれる傾向があります。デザイン性に富んだオシャレな囲いが多く登場しています。
囲いの種類・特徴
主な囲いとして、塀・フェンス・垣根が挙げられます。それぞれの特徴や種類を紹介します。
- 塀
塀は頑強で閉鎖性が高いのが特徴です。以前は高いブロック塀が周流でしたが、目隠し効果を目的とせず、隣家との境界やデザイン性を目的にした低い塀が目立つようになっています。
- 現場打ちコンクリート塀
- コンクリートブロック塀
- 化粧材を用いた塀
- レンガ塀
- 石塀
型枠にコンクリートを打ち、一体的に作り上げます。型枠によって、曲線などの計上を自在に作ることができます。
工場で製造されたコンクリートブロックを積み上げて作ります。戸建て住宅における塀の高さは2.2m以下(補強コンクリートブロック造)、厚さは2m以下の場合は10cm以上、2m超の場合は15cm以上である必要があります。意匠性や景観性を考慮して、コンクリートブロックに仕上げを施した化粧ブロック塀が人気。
コンクリート塀やコンクリートブロック塀の見た目を整えるために、化粧材が用いられた塀です。モルタル等を塀の表面に塗り固める左官仕上げ(塗り壁=写真)や、タイル塀仕上げ、石貼り塀仕上げ、土塀仕上げ、アクリル/ウレタン/シリコンといった樹脂塗料の塗装仕上げなど。
レンガを積み上げて作った塀で、洋風住宅に好まれます。
御影石(写真)や大谷石など、石で作られた塀です。
- フェンス
フェンスや柵は、数段積んだコンクリートブロック等の上にフェンスをつなぐ連続フェンスと、コンクリートブロック塀の間に断続的にフェンスを設置する組み込みフェンスの2つに分けられます。昔は金属製(アルミやスチール)のフェンスが主流でしたが、デザイン性に優れ、やわらかい印象を与えるウッドフェンス(木製フェンス・人口木材フェンス)も多くなっています。
- アルミフェンス
- アルミ鋳物フェンス
- スチールフェンス
- ウッドフェンス
- 目隠しフェンスの形状
アルミ合金を過熱して、押し出し加工し、指定された形状に成型されたアルミ形材のフェンスです。軽くて扱いやすく、直線的で幾何学模様が基本パターンです。
溶かしたアルミを型に流して成型したもの。型に応じて曲線などのデザイン加工が可能。重量があります。
安価で強度・耐久性に優れたスチールメッシュフェンス(写真)が、戸建て住宅に限らず、アパートやマンション、駐車場や公共施設などに幅広く用いられています。
天然木材製品のフェンスは質感には優れていますが、耐久性には欠けるため、その数は多くありません。一方で、廃木材や廃プラスチックを混合した人口木材フェンスは耐久性や強度などにも優れています。
完全目隠しフェンス、採光性・通風性を考慮したルーバータイプ、見え隠れの機能を持つパンチングタイプ、格子状のトレリスタイプ、樹脂パネルフェンスなどの種類があります。
- 垣根
垣根とは植物で作った囲いのことです。垣根には、木を植えた生垣と、竹で編んだり組んだりしてつくる竹垣があります。
- 生垣
- カナメモチ
- イヌツゲ
- シラカシ
- サワラ
- ウバメガシ
- キンモクセイ
- サザンカ
- ドウダンツツジ
- 竹垣
生垣は樹木を植えて作られます。生垣の高さとしては目の高さほどのものが多いですが、低くて敷地内を一望できるオープンな生垣や、目隠し効果の高いクローズドな高垣も見られます。
1年を通して仕切り・風除け・目隠しといった役割を果たすために、葉が落ちずに枯れにくい樹木、丈夫で虫が付きにくい樹木、メンテナンスの手間があまりかからない樹木などが好んで用いられます。
よく使用されるものとして、カナメモチ、イヌツゲ、シラカシ、サワラ、ウバメガシといった常緑樹種、キンモクセイやサザンカなど花が美しい種類の樹木、ドウダンツツジなどの落葉樹種などが挙げられます。
花が咲く樹木との混植によって季節感を付加したり、地被類や低木類等と合わせて立体的にしたりするのも良いでしょう。
よく使用されるものとして、カナメモチ、イヌツゲ、シラカシ、サワラ、ウバメガシといった常緑樹種、キンモクセイやサザンカなど花が美しい種類の樹木、ドウダンツツジなどの落葉樹種などが挙げられます。花が咲く樹木との混植によって季節感を付加したり、地被類や低木類等と合わせて立体的にしたりするのも良いでしょう。
竹垣は竹を素材とした日本の伝統的な垣根です。モウソウチク、マダケ、トウチク、クロチクなどの天然竹を用いたものの他、竹垣状の樹脂材パネルを用いたものもあります。なお、竹垣の形状として、目隠しを目的としたもの(建仁寺垣=写真上・御簾垣)や、竹垣の中を見せることを目的としたもの(四つ目垣=写真下)などの種類があります。
囲い工事の相場費用
塀やフェンスなどの囲いは上記の通り、様々な素材により作られます。その素材の種類やグレード、設置する囲いの長さや高さによって、費用も様々です。ここでは、代表的な囲いを10メートル設置した時の相場費用を目安としてお伝えします。
代表的な囲い(10m)の設置費用相場*
コンクリートブロック塀 | 19~28万円 |
化粧ブロック塀 | 26~35万円 |
レンガ塀 | 17~37万円 |
アルミフェンス | 25~34万円 |
アルミ鋳物フェンス | 58~67万円 |
木製フェンス | 24~43万円 |
既存の塀/フェンスの塗装 | 5~8万円 |
* 長さ10メートル(高さ1.4m)の囲いを設置した場合の工事費込みの目安料金です(塗装の場合は材料の他、塀やフェンスの汚れ除去作業費も含みます)。素材のグレードは標準的なものを想定。既に設置されている塀やフェンスを撤去して新しい囲いを設置するリフォーム工事の場合、解体撤去費は別途かかります。
囲い工事のポイント
塀・フェンスなど囲いの工事を初めて行う場合でも、リフォームする場合でも、以下の項目とご予算とを考慮して進めるのが良いでしょう。ご家族やエクステリア業者と相談して、できるだけ具体的なイメージを持てるようにしましょう。
囲い工事のポイント表
囲いの目的 | 目隠し・防犯か、装飾・デザイン性か、設置する囲いの目的を明確にしましょう。デザイン性を重視する場合、塀の形を直線でなく曲線にするなどの工夫が望まれます。 |
住まいとの調和 | 建物・庭・門まわり・アプローチなどお住まいとの愛称を十分考慮しましょう。 |
近隣との調和 | 境界の両側(隣家)を隔てる機能としてどの程度が望ましいか。その強弱を的確に。また、周辺環境に馴染むかどうかも考慮するポイント。 |
日当たり・風通し | せっかく優れた塀を設置したのに思ったより日当たりや風通しが悪くなってしまったということがないように気を付けましょう。 |
塀・フェンス・垣根の施工事例
囲いの優良工事業者をご紹介
「ちいき新聞の外構・エクステリア」では、千葉県において、塀・フェンス・垣根など「囲い」に関する外構工事の優良業者を紹介しています。
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