植栽・花壇・菜園
エクステリア工事の仕上げとして、お住まいの印象をワンランク上げてくれる植栽。千葉の業者紹介サービス「ちいき新聞の外構・エクステリア」は、植栽の施行業者・造園業者を紹介させていただいております( 業者の紹介について)。ここでは、植栽とは何か、植栽を行う際のポイント、植栽工事費用、人気の草花や樹木、その分類などを紹介します。
目次
植栽とは?
植栽とは花木を植えて整えることです。「植」という字にも、「栽」という字にも植えるという意味がありますが、「植」という字には定着させる、「栽」という字には整えるという意味があります。ですから、草花や樹木などの植物を植えて、枝葉を切ったりして美しく整えることが植栽と言えます。日本における植栽の大部分は、生垣をはじめとする樹木類でした。ところが近年、草花を多用するイングリッシュガーデンの影響を強く受け、エクステリア&ガーデンという嗜好が広がりを見せたことで、草花類が樹木同様、植栽の主役になってきています。
日本における植栽の大部分は、生垣をはじめとする樹木類でした。近年になり、草花を多用するイングリッシュガーデンの影響を強く受け、エクステリア&ガーデンという嗜好が広がりを見せたことで、草花類が樹木同様、植栽の主役になってきています。
植栽を計画するタイミング
外構・エクステリアの工事を計画する際、その最初に、頭の中で美しい植栽を思い描くこともあるでしょう。ただし、エクステリアの設計手順としては、植栽の計画や設計は最後に行うのが適切です。つまり、工作物の配置をまず決める必要があります。工作物とは、門まわり・駐車場・塀・フェンス・アプローチ・庭のスペース・テラス・デッキなどのことです。工作物の配置を決めた上で、日当たりなどの気象条件や周辺環境に応じて、それぞれの場所に適切なボリュームやかたち、花や実、紅葉などをイメージし、植物を選びましょう。植栽はエクステリア工事の仕上げの工程と言えます。
植栽計画のポイント
高低差をつける | 同じ高さの植物が並んでいると、造形的に人工的で平凡、飽きも出てくるでしょう。高さに差をつけることで立体感や奥行きが生まれ、単調にならず変化を感じられます。 |
冬の姿をイメージする | 季節によって姿を大きく変える植物と、あまり姿を変えない植物があります。春や夏に花が咲く植物が多いですが、クリスマスローズなどのように冬に花が咲く植物もあります。冬の姿もイメージしながら植栽の計画を立てましょう。 |
シンボルツリー | シンボルツリーとは、家を象徴する主木のことです。シンボルツリーは住人だけでなく、道行く人にとっても、自然と目が留まるアイストップとなりますので、その特性などを十分把握した上で、お気に入りの1本を選ぶようにしましょう。 |
自然環境を考慮 | 植栽する前に、どのような自然環境に向いているのか、植物の特性は把握しておくべきでしょう。中でも日光が好きな植物なのか、日陰に向いている植物なのかを知り、適切な場所に植えるようにしましょう。 |
周辺環境を考慮 | プライバシーの確保や、日照の影響や落葉や害虫など植栽によって隣地に迷惑がかからないか、街並みの景観を損ねないかなど、周辺環境を考慮・配慮して植栽を行うことが望まれます。 |
建物やその他エクステリアとの調和 | 建物や門まわり、アプローチ、テラスやデッキなどの造形物とマッチした植物を植えるようにしましょう。 |
メンテナンスの計画も忘れずに | 植えた植物の手入れにどれだけの手間や費用がかかるかも考慮した上で、植栽の計画を立てましょう。 |
植栽工事の費用
まず、植栽にかかる費用はご自身で植栽を行う(DIY)か、業者に依頼するかによって異なります。
ご自身で行う場合、植物や材料費だけで済むのでコストを削減できます。ただし、専門的な知識がないと、相性の悪い植物を一緒に植えてしまったり、一つの植物が想像以上に成長して全体のバランスが悪くなってしまったりするでしょう。
一方で、造園業者など植栽のプロに依頼した場合、かかる費用はDIYに比べて2倍程度になりますが、長い期間楽しめるお庭になるでしょう。例えば、イラストのような門・玄関まわりの比較的小さな植栽ならば、その費用相場は経費込みで4~8万円ほどでしょう。約半日で植え終わるでしょう。広めの庭全体に植栽を施した場合は30~40万円程度かかるでしょう。その場合、例えば高木3本・中木5本・低木10本・グランドカバーなどの下草類が植えられます。この場合でも3人ほどで作業を行えば1.5日ほどで植え終わります。
草花の植栽
植栽で人気の草花
ラベンダー
ラベンダー
しそ科の常緑低木・ハーブ。見た目の可憐さ・香り・育てやすさなどから下草の中で最も人気の植物のひとつです。
クリスマスローズ
クリスマスローズ
キンポウゲ科の耐寒性多年草。ヘレボルスとも呼ばれます。花色は白やピンク、紫、緑、黒など、落ち着いた色が多数。
アイビー
アイビー
ウコギ科のツル性植物。様々な模様のものがあります。どんな植物とも相性の良いグランドカバープランツの定番。
ヒューケラ
ヒューケラ
ユキノシタ科ツボサンゴ属の総称。葉色が多彩なカラーリーフ。日陰でもよく育ち、常緑性で一年中同じ草姿を保ちます。
草花の分類
- 1度植えると数年は植える必要がない草花類
- 多年草:一度植栽すれば、越冬し、毎年開花するような草花のことで、宿根草とも呼ばれます。ゼラニウムなど常緑性のもの、スミレなど落葉性のものがあります。
- 球根類:ユリやスイセンなど、葉・茎・根の一部が肥大して養分を蓄える球根類は、冬季や夏季に地上の茎や葉を枯らせて球根のみになる時期があるので特徴としては落葉性の多年草に似ています。
- 季節ごとに植える必要がある草花類
- 1~2年草:植栽後に越冬して翌年には植物としての一生を終える季節物の草花。秋冬のパンジー、夏秋のサルビアなど。花壇やコンテナ、ハンギングなどにも利用されることが多い草花です。
- 球根類:毎年植え付ける必要がある球根類です。チューリップ、フリージアなどがその例で、球根を掘り上げて乾燥させて休ませ、再度植えつけます。
- その他の分類
- 好陽種と耐陰種:草花には日当たりが良い場所を好む好陽種と、日陰でもよく育成する耐陰種、その中間の半陽種があります。
- グランドカバー:地表を覆う植物のことで地被植物とも呼ばれ、ツル・シダ・ササ・コケ植物、多年草、球根類、樹木などの多種が含まれます。
- 芝生:日本芝が主流ですが、洋芝はその常緑性が魅力です。グランドカバーの典型なのですがあまり含まれることはありません。
- ハーブ:薬草・香草などのハーブには、低木・多年草・一年草が含まれますが、一般的に日照を好みます。
樹木の植栽
植栽で人気の樹木
オリーブ
オリーブ
モクセイ科の常緑高木。オシャレで人気が高く庭木の定番になりつつあります。強風で痛むこともあるので剪定が必要です。
シマトネリコ
シマトネリコ
モクセイ科の常緑高木または半常緑高木。シンボルツリーとしての高い人気を誇ります。成長速度の速さも特徴。
アジサイ
アジサイ
アジサイ科の落葉低木で梅雨に華やかな気持ちにしてくれます。日当たりの悪い環境や多湿にもよく耐えます。
ハナミズキ
ハナミズキ
ミズキ科の落葉高木。乾燥には弱いが寒さに強いのが特徴で、春に白やピンクの花を多数咲かせ、秋に紅葉、冬に落葉します。
樹木の分類
- 広葉樹:幅の広い葉を持つ樹木を広葉樹と言います。
- 常緑樹:シラカシ・椿・キンモクセイのように冬でも落葉しない常緑性の広葉樹。冬でも変わらぬ景色を楽しめます。
- 落葉樹:コブシ・ハナミズキのように冬には葉を落とす落葉性の広葉樹。紅葉など季節感を感じることができます。
- 針葉樹:マツやマキのように、幅が細く、針のような形状の葉を持つ樹木を針葉樹と言います。耐寒性の強さが針葉樹の特徴です。また、エクステリアで利用される針葉樹のほとんどは常緑樹です。針葉樹の中でも、欧米で園芸用に品種改良されたコニファーとよばれる樹木類の葉には、多数の形状や色のものがあります。
- 樹高による分類:植栽のデザインでは、違う高さの樹木や植物を組み合わせることで美しい景観をつくります。
- 高木類:3メートル以上の主木、シンボルツリー、それに準する樹木で、植栽や庭などエクステリア全体の設計に大きな影響を与えます。常緑針葉樹ではアカマツやクロマツ、マキ、コニファー類、常緑広葉樹ではシマトネリコ、落葉樹ではコナラ、エゴノキ、ヤマボウシ、サルスベリ、ハナミズキなど。
- 中木類:1メートル以上、3メートル未満の樹木で高木に添えられたり、低木の寄せ植えの中に悪戦として登場したりします。常緑針葉樹ではイチイやコニファー類、常緑広葉樹ではオリーブやサザンカ、ナンテン、ヒイラギ、落葉樹ではウグイスカズラ、ライラックなど。
- 低木類:1メートル未満の樹木で、喬木や中木の根元に沿えて植栽されたり、アプローチや園路などに沿って植えられたりします。常緑広葉樹のアセビやサツキ、ツツジ、クチナシ、落葉樹のアジサイ、バラ類、ブルーベリーなど。
- その他の分類
- ツル植物:ツルバラやクレマチス、ノウゼンカズラなどのツル植物は、外壁やフェンス・塀・アーチなどで用いられます。武道やアケビなどのように鑑賞に加えて収穫する用途で植栽されるものも。
- 花・実・紅葉:モクレンやキンモクセイといった季節を感じられる花の咲く樹木、オリーブやビワ、イチジク、ナンテンといった実がなる樹木、モミジやドウダンツツジ、ケヤキといった美しく紅葉する樹木など、自然の恵みを楽しめる樹木があります。
- 日陰に強い樹木:モッコクやイヌツゲ、アセビ、ジンチョウゲ、イロハモミジ、アジサイなど、日陰に耐える樹木が活躍することもあるでしょう。
花壇・菜園に適した場所・植物
草花の美しさを引き立てる花壇。そして、花壇を彩る小さな植木や、地面を覆うグランドカバー。野菜などの収穫ができる菜園、香りに癒されたりや料理にしようしたりもできるハーブ菜園も魅力です。
花壇・菜園は日当たりが良く水はけの良い場所を好みます。植える植物は、夏場は日当たりが強くなりすぎることもあるので、丈夫で日光に強い植物が望ましいでしょう。また、花壇は周囲を囲まれているため、土の容量が少ない環境で、含水量が不足しがちです。水遣りは当然必要ですが、乾燥に強い植物を選びましょう。なお、1~2年草を植えれば、季節感を感じることができますが植え替えが必要になります。一方で、多年草(宿根草)をメインとすれば植え替えの手間は少なくなります。
生垣に適した場所・植物
植物を植えて囲いにした生垣は最も植物を使用するエクステリア。囲いとしての役割を1年中果たすために、常緑性のもの、丈夫なもの、刈り込みに耐えるもの、虫が付きにくいものが適しています。例えば、カナメモチ、イヌツゲ、シラカシ、サワラ、ウバメガシなどが用いられます。キンモクセイやサザンカ等であれば、花の美しさも楽しめます。落葉性のものでも、小枝が多く、囲い(目隠し)としての役割を果たしてくれるドウダンツツジなども生垣に利用されます。
植栽後のメンテナンス
植栽の計画をする上で、植栽後のメンテナンスも必ず考慮しましょう。植栽のメンテナンスとは主に、水遣り肥料遣り剪定植え替え雑草の手入れなどです。常緑樹の剪定は4月~10月、花のさくものは、花が咲き終わった後がいいでしょう。落葉するものや実を付けるものなどは 掃き掃除も行う必要があります。メンテナンスの手間を減らしたい方は、例えば、落葉しない常緑のものを選ぶ、植え替えの手間が少なくなる多年草を選ぶ、定期的なメンテナンスを有償でお願いできる業者を見つけておくなど、計画的に植栽するようにしましょう。
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